MOTOYA Base構想のはじまり
MOTOYA Baseは、輪島市町野町唯一のスーパーマーケット「もとやスーパー」を改修して作る新しい施設です。
もとやスーパーは、2024年9月の奥能登豪雨災害で津波被害に遭い、車9台、レジ、金庫、通帳すべてが流されました。
町唯一のスーパーは町の人たちの生活インフラであり、もう数か月で厳しい冬を迎える町野町の生命線でもありました。
そのはずなのに、すべてが無くなって、営業ができない。
その窮状をSNSで訴えたところ、全国から2か月間に2000人を超える人たちが復旧のためにボランティアに来てくれました。
ボランティアのみなさんの力で、2カ月後(2024年11月30日)に営業を再開することができました。
店舗の至る所に津波の傷跡は残ったままでしたが、それでも町の人たちの生命を支える場所が復活したのです。
奇跡が起こったと思いました。
このときの経験から「もとやスーパーをMOTOYA Baseに改修して、奥能登復興の新拠点にする」という構想がまとまりました。
全国のみなさんからのご支援を受けてMOTOYA Base構想がまとまっていった時のことはブログにも書いています。
▶全国のみなさんのご支援が再起の原動力になりました
MOTOYA Baseの機能①語り部ツアー
MOTOYA Baseは、もとやスーパーを大規模改築して作っていきます。
被災の後に復活したもとやスーパーの店内には、至る所に被災の爪痕が残っています。
MOTOYA Baseに改修する際、これらの傷をすべて綺麗にするのではなく、敢えて残して改築する計画です。
これを残すことで、MOTOYA Baseに来た人が、奥能登豪雨災害の時に何が起きていたのかを追体験できるようにします。
豪雨災害後の2か月の間に、2000人を超える人が、報酬の発生しないボランティア活動にも関わらず、熱心に奥能登に来てもとやスーパーの復活を手伝ってくれました。
想いを持った人がこんなにたくさんいることにとても驚きましたが、これこそが日本の、日本人の、本来持っているポテンシャルであり、これからのこの国に最も必要なものではないだろうかと考えるようになりました。
被災の傷跡。
復旧に手を貸してくれた人たちの愛・優しさ。
これらを「語り部ツアー」の形で語り継いでいきます。
MOTOYA Baseに来ることで、この語り部ツアーに参加することができます。
MOTOYA Baseの機能②宿泊
MOTOYA Baseは「泊まれるスーパー」です。つまり宿泊することができます。
MOTOYA Baseのある町野町は、奥能登の中央辺りに位置し、奥能登のどこにでもアクセスがしやすいです。
MOTOYA Baseの機能③新機軸のスーパーマーケット
真ん中に30mの大型カウンターを作る予定です。そこにスーパーの機能を全て入れるという業界初の試みをします。
これまでのスーパーマーケットは、青果、生肉など5部門に分かれ、各部門にチーフがいました。近年多くのスーパーでは合理化を図って兼用兼任の流れになっています。
MOTOYA Baseのスーパーマーケットでは、フロント部門とバック部門に分けて、従来の部門の壁を無くします。一つの大型カウンターを作り、そこに加工機能を全て入れてしまう。野菜でも果物でも「切る」という作業は総菜担当が行い、パックに「詰める」という作業はレジ担当が行う。こんなふうに機能の割り振りをまったく新しい考え方で行います。それに合わせて動線も考えており、最低3人で回せるスーパーマーケットになります。
将来実現したい事業:被災地支援の観光体験ツアー
MOTOYA Baseでは、
・復興支援(能登半島地震と奥能登豪雨災害の被災地を被災前の状態に戻す)
・今も能登で生活している方々の暮らしの困りごとを解決する支援
この両方を合わせて「被災地支援」と定義しています。
被災した奥能登は全域で様々な生活上の困りごとを抱えています。
例えば、
・人手不足
・草刈りが追いつかず雑草地が増えていること
・冬は雪かき
・自力で買い物にいくことが難しい
などです(あくまで一例)。
こうした生活上の困りごとについて、
✔誰が
✔ どこで(≒どの地域で)
✔ 何に困っていて
✔ どれくらい人手が必要か
をデータ化して、
「草刈り体験 × 旅行」
「雪かき体験 × 旅行」
のような「困りごと解決型の旅」のプランを作って、希望する人にその旅を楽しんでもらう。
旅に参加した人は、誰かの「ありがとう」を直接もらいながら、美味しいものを食べて、温泉に入る。
このような「関わり、役に立ち、循環するサステナブルな旅」の仕組みを作りたいと思っています。
その拠点となるのが、泊まれるスーパー=MOTOYA Base です。
目指すのは、「人助け」「人の支援」という文化に貢献する事業です。